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アルキメデスの大戦のkazu1961のレビュー・感想・評価

アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)
4.3
▪️Title :「アルキメデスの大戦」
Original Title :※※※
▪️Release Date:2019/07/26
▪️Production Country:日本
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record :2019-181
▪️My Review
ほんと、めちゃくちゃ面白かったです! ストーリー展開・脚本が秀逸です。
原作漫画の脚本の素晴らしさなのか、戦争映画なのですが、実にユニークな角度から戦争を描いた作品です。キャッチフレーズは「これは、数学で戦争を止めようとした男の物語」。そのフレーズ通りの物語が展開されます。
戦艦大和造船をめぐり対立した、海軍の頭脳戦を描いた開戦前の物語です。敵対する戦艦推進派の軍人たちのハッタリや駆け引きや嘘を見破り、戦争を止めるために、主人公櫂は得意の数学を使って立ち向かいます。櫂の武器は銃ではなく頭脳であり、それも数学というところがユニークなんですね。
ストーリー展開もさながら、菅田将暉を軸とした演技陣も素晴らしいですね。主人公櫂を演じる菅田将暉の演技はもう天才そのもの。天才、主人公櫂もまさにそういう人物。天才と狂気?この境界線上を菅田将暉は絶妙のバランスで演じきっています。そしていつもながら、造船中尉の平山を演じる田中泯さんの狂気をはらんだ存在感は、すべてを吹き飛ばす迫力がありました!!
結局、日本は第二次世界大戦に突入してしまうことは既知の事実。ラストで主人公櫂は何を選択したのか?驚愕のラストと示唆に富んだ素晴らしい作品ですね!!

▪️Overview
戦艦大和の建造をめぐるさまざまな謀略を描いた三田紀房による同名マンガを、菅田将暉主演、「ALWAYS 三丁目の夕日」「永遠の0」の山崎貴監督のメガホンで実写映画化。日本と欧米の対立が激化する昭和8年、日本帝国海軍上層部は巨大戦艦・大和の建造計画に大きな期待を寄せていたが、海軍少将・山本五十六はその計画に待ったをかけた。山本は代替案を提案するも、上層部は世界に誇示する大きさを誇る大和の建造を支持していた。山本は大和の建造にかかる莫大な費用を算出し、大和建造計画の裏に隠された不正を暴くべく、天才数学者・櫂直を海軍に招き入れる。数学的能力、そして持ち前の度胸を活かし、大和の試算を行っていく櫂の前に帝国海軍の大きな壁が立ちはだかる。菅田が櫂役、舘ひろしが山本五十六役を演じるほか、浜辺美波、柄本佑、笑福亭鶴瓶らが顔をそろえる。
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