ケンジモンデン

アルキメデスの大戦のケンジモンデンのレビュー・感想・評価

アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)
4.5
面白かったー!!

前半は変人ながら実直な菅田青年のキャラクターが、バディとなる柄本佑とのやりとりも含めほほえましく描かれる。「小さなことを一生懸命」。彼の姿を見ているとその探究心こそが天才の所以なのだろうと感じる。

そして後半の予算会議シーンもほんとに面白い。
「数学で戦争を止める」という、言葉では説明できないことを本当に彼は成し遂げようとする。「数学なんて大人になって役に立つか分からない」なんてこの映画観た後じゃ誰も言えない。笑
しかし、このシーンの醍醐味は菅田櫂青年の熱意たる弁舌だけではなく、脇を固める名優たちが作り出す緊張と緩和。舘ひろし、橋爪功、國村隼というこのトリオでないとできない空気感。

そしてラスボス田中泯様よ。。
ぞくっとくるラストです。

全体通して面白い。
戦争映画なんだけど人間ドラマがメインなのでそこまで重くない。
でもしっかりラストで訴える仕掛け。
山本五十六といい、
戦艦大和といい、
時代考証としても新たな視点を与えてくれる。
他の戦争映画も見直したくなりました。

ストーリー、キャスト共に大満足。
興行成績良ければ
菅田くん2回目の最優秀主演男優賞あるぞこれ。
個人的には柄本佑兄さんの助演男優賞も欲しい!