YasuhitoArai

殺人者にスポットライトのYasuhitoAraiのレビュー・感想・評価

殺人者にスポットライト(1961年製作の映画)
3.6
ジョルジュ・フランジュ監督作品。
ある城に住む伯爵が危篤状態の中、城から姿を消した。遺産相続人達が集まったが、亡くなったと思われる遺体が見つからないので死亡推定日より5年経たないと莫大な遺産が相続できない。5年経つ間の城の維持費を稼ぐために城の呪われた逸話を元にしたショーの準備をする。そんな中相続人達が一人ずつ死亡していくが・・・という話。

相続人達が消えていき、最後に真相が明かされるという構造。城の呪われた逸話とリンクしながら事件が起こり、殺人なのかはたまた呪いによるものなのかと考えさせる。
途中まではゆったりで割りとだらだらしている中、最後の城での照明と効果音によるショーが面白かった。そして真相が分かるシーンでのジャン=ルイ・トランティニャンの登場の仕方がツボだった。
ミステリーが進行する中、ところどころにクスリと笑えるコメディ要素が散りばめられる。鎧を着けた騎士同士のユルいチャンバラも好き。

城のロングショットとその陰影、そして闇夜でライトに照らされる城が美しかった。
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