じょせ

怪談一つ目地蔵のじょせのレビュー・感想・評価

怪談一つ目地蔵(1959年製作の映画)
3.3
1959年。
盗人の父に地蔵の前に捨てられた娘は旅芸人の一座に拾われて水芸の太夫として成長する。そこに現れるのが若山富三郎演じる貧乏御家人。太夫に言い寄りものにしてしまうが裕福な商家の娘に見そめられて、彼女を捨てる…というベタな流れなのだが、御家人は実は太夫の父の盗人を幼き日に返り討ちにして殺した男である。さらに裕福なく商家の主人というのは太夫の父とともに盗人稼業をしていた仲間であり、斬られた父を見捨て、赤子だった太夫を殺めようとしてその顔に一生のこる傷を負わせた男であった…。
という因縁の重ねがけ。これぞ怪談である。
太夫は御家人とそそのかしたヤクザものに殺され、父とも怨霊として現れて仇どもに復讐を果たす。
幽霊の出現演出はさすがにいまさら怖くはないが、あちらで父の霊、こちらで太夫の霊、という後半の畳みかけは圧巻。
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