このレビューはネタバレを含みます
カフカスのスヴァネティを舞台とした国威発揚プロパガンダドキュメンタリー映画。さすがに演出が見え見えでした。
隔絶された前近代的封建的な暮らしの中で、悪弊たる宗教の毒に浸かるスヴァン人。塩のためにカフカスを越える哀れな人民のために山をくり抜き道を通し文明の恩恵に浴さしめるのだ。という主題。
当地の人々の暮らしを目の当たりにするインパクト。演出を抜きにしても興味深かったです。墓に母乳はやり過ぎな気がしましたが…本当に亡くなったのか?
ラストの隆々たる肉体でツルハシを振るう労働者の表現はさすがでした。凄い迫力。現代の映像表現にそのまま流用しても遜色なさそう。
猛烈なプロパガンダ色について行けないところもありましたが、それゆえの面白さもシッカリ感じられた作品でした。