けん

岬の兄妹のけんのレビュー・感想・評価

岬の兄妹(2018年製作の映画)
3.3
監督・脚本 片山慎三

日本は貧困が加速しているというけれど、この話の兄妹と似た境遇にある家族は、意外とあるのかもしれない。

追い込まれて選択肢が無くなってしまった時、売春に手を出してしまう人を僕は無碍に否定することは出来ない。

だって、売春は誰の命も財産も奪ってはいないから。ましてや、この兄妹のバックには反社がついている訳でもないんだ。

地味で観ていて痛々しくなる話が進む中で、ハッとするくらい印象的な絵を、クリエイティブなカメラワークで差し込んでくる。

その画力が、単なるドキュメンタリィっぽい作品ではなく、映画に引き上げていると思うんだ。
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