Azu

岬の兄妹のAzuのレビュー・感想・評価

岬の兄妹(2018年製作の映画)
3.6
ヘビーな内容だけど、ところどころ笑いの要素が散りばめられててなんとか最後まで観られたという感じ。
頭抱えるくらい疲れるけど、こういうことを社会に訴える作品があることは素晴らしいと思う。

この類のトピックになると、生活保護とかそういう機関に頼るとかできないの?
というような意見をよく目にするんだけど、
主人公兄妹のような人たちって、きっとそういう選択肢があることすら知らされていなくて、
わからないまま生きているんだと思う。
そして子どもを産めば、子どももそんなことを知らずに育っていくケースが多くて、
一生抜け出せない負のループになる。
これを自己責任に結びつける人が多すぎる。
はじめ君はそれを伝える選択肢がなかったけど、たまたま運が良かったのかもね。
それは自分にも置き換えられる。

わからない人たちにうまく解決策を伝えるのが社会の責任じゃないかな?
または知ってても、どうしたら良いかわからないって人たちにどう手を差し出せる社会がいいんだろ?
ってなことを考えさせられた。

貧困かそうでないかの違いって、
選択肢がある環境に身を置けるか?じゃないかな〜
Azu

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