岬の兄妹のまるのネタバレレビュー・内容・結末

ずっと観たかった作品…！！

ここまで衝撃を受けた作品に久しぶりに出逢えた。「障害を持つ妹の体を売ってお金を稼ぐ｣これだけ聞くとありえないと思うかもしれないけど、綺麗事だけでは生きていけない世の中の惨さをよく表していた。
妹も性に対しての意識が“気持ちいい、楽しい”で完結してるから性行為をすることに抵抗が無いし、体を売っているという意識もないから見ている側としては「売春をさせるのは良くない」と綺麗事を言えないなんとも複雑な感情になった。
きょうだい児としての苦労も作中にいくつもあって、特に母親のことがちょくちょくワードとして出ていて「本人、きょうだい児、親」の関係も深く考えさせられた。こういうシーンが出たら次はこういうシーンだろうなと大体の映画は予想が出来るけど、この映画は予想を遥か斜め上をいくシーンばかりで面白かった。
最初と最後のシーンが繋がるのもメッセージ性があって良かった。色んな捉え方ができる作品。