粗大

岬の兄妹の粗大のレビュー・感想・評価

岬の兄妹(2018年製作の映画)
3.9
ガツンとうわこれキツいというよりは、じんわりずっとただただ心が青く沈んでいく作品
貧困と障がい、社会的弱者が生きる世界というテーマ性としての切り口と売春を掛け合わせているのはタブーでもあり新鮮さはある。丁寧に作られてもいるし俳優の演技も良い。
ただそのあまりの鋭さからくる残酷さややり切れなさ、目を背けたくなる描写は見ているとゆっくり心を抉られるようだった
一気に見られないし、2度見るのもきつそうだなと思う
初めて意識的に売春を行ったあとのハンバーガー等を食べるシーンが印象的だった。罪の意識を押し殺しつつも眼の前の欲を抑えられない感じの演技。めちゃくちゃ美味そうでもあった。
退廃的で刹那的な美しさのあるカットもあった
ただやはり自分が恵まれているが故の感想になるが、その続き、後、最後を予感して必ず切なく悲しくなってしまう
粗大

粗大