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おかえり、ブルゴーニュへのemediaのレビュー・感想・評価

おかえり、ブルゴーニュへ(2017年製作の映画)
3.8
目覚めるたびに別の景色が拡がるブルゴーニュの窓辺
冒頭に流れる季節の移ろいが非常に美しい

3人兄弟が父の死を機に自分達のワインをつくる
各々の言葉足らずやタイミングもあって
10年もの間に想いは擦れ違い誤解も生まれる
ジャンとジュリエットとジェレミーの父は
このドメーヌを守り続け幼い3人にワインを覚えさせた
誰に継がせるというわけではない
この3人にドメーヌを守ってほしいと思ったのだろう

収穫祭で呑んだくれる3人が実に微笑ましい
呂律の回らないジュリエットをからかうシーンも
嫌いな相手に想いをぶちまけるジェレミーも
父の気持ちを知ったジャンの哀しみも
全てにブルゴーニュの家族愛が漂っている
誰もが抱えるであろう厄介な悩みも
10年ぶりの相手に打ち明けるだけで
解放された気分になれるのが家族なのか?
愛が充満したワインは濃厚で癖のあるいい味だろう


誘う相手を選ばない素敵な作品である✨
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