都部

続・終物語の都部のレビュー・感想・評価

続・終物語(2018年製作の映画)
3.2
冗長なフィナーレ。

現実と理想の板挟みとしてIfという位置付けを扱うセンスは好ましいが、情報の小出しと場面の入れ替わりが多い為に一本の作品としては散漫な印象が見受けられる。ノリとしてはウイニングランのそれなので開示される事件の全体像に対する批評部分にも欠けるので、そういう意味でも物語シリーズの中でも緩い作品ですね。哲学的な様で別にそうでもなかったりと翻弄される作品ではあるが、ティーンズよりも大人に刺さる内容かなと。改めてこのシリーズは映像で見るのは30分という区切りで見るのが丁度いいと再認識した感じです。後期クイーン問題的、布石の回収をファンサとして用意してるのは少年漫画的とも言えなくもない。メタ的視点での指摘によるシリーズの精算を一つの物語とした作品というのが総評でしょうか。心残りを呑み込んで、さぁ空白を残しつつ完結しよう...なら、綺麗だったんですけどね.....(アニメはここで完結でも良いと思ってます)。
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