爆裂BOX

ジュラシック・ユニバース ダーク・キングダムの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

3.0
極秘施設で遺伝子操作で作られたゴジラサウルスが隔離部屋から逃走。施設内の科学者たちは、安全システムによってハロンガスが放出される2時間後までに恐竜を捕獲しようとするが…というストーリー。
アサイラム製の恐竜パニック映画です。「ジュラシック・ユニバース」の続編のようなタイトルですが、邦題だけ続編で話の繋がりは一切ありません。
三畳紀ワールドと名付けられた地下施設で臓器移植に使う為に化石から採取された遺伝子を使って恐竜を再生ししていましたが、その恐竜が逃げ出し、職員や見学に来ていた出資者に襲い掛かり、更に安全システムの作動により施設は封鎖され、ハロンガスが放出されるまでに脱出を目指すという物です。
恐竜の臓器をどうやって人間に適用するのかさっぱりわかりませんが、冒頭からパニックが起こって比較的テンポよく進行します。
登場するのはゴジラサウルスというマイナー恐竜一匹だけです。創作かと思ったら実在する恐竜なんですね。命名者が怪獣マニアだからこの名前つけたとか。終盤までは登場するのは一匹だけで、CGと模型使っていますね。CGは丸っこい感じであんまり恐怖感じないけど、あまり姿を見せずにすぐ近くをうろつく恐竜の恐怖を感じさせようとする演出など、怪獣映画や恐竜映画というよりは「エイリアン」のような閉鎖空間型モンスターホラーっぽい感じですね。流血量は多いですけど、直接的なゴア描写は頭喰いちぎられる所と腕喰いちぎられる所かな。ただ、一瞬でカットが切り替わるので個人的にはあまりグロく感じなかったかな。この恐竜に噛まれると記憶障害起こして凶暴化する感染症にかかり、シカも死んだと思ったらゾンビになって生き返るというオマケつき。
立て籠もり展開になってからは登場人物たちのギスギスしたいがみ合い展開になりますが、キャラが薄いのであまり入り込めず。死んでもあんまり思い入れがないですね。最初の方で出た飼育員みたいな人は主人公かと思ったらアッサリ退場してちょっとビックリ。出資者のスティーヴン氏はもっと引っ掻き回すかと思ったら最初の方で噛まれてそんなに暴れませんでしたね。鼻ピアスしてて常に携帯いじってるとても秘書とは思えない秘書が逆に印象に残りました。意外と最後まで残ってたし。
恋人殺された科学者がブチギレて電動ドリルで恐竜倒す所はちょっと見所でしたね。顔にバシャバシャ血がかかるだけじゃなくもっと直接的な描写欲しかったな。
閉鎖空間で一歩も外に出ないので絵面も変り映えしませんし、特に笑えるような描写もないシリアスな展開で全体通して地味な印象拭えない作品ですが、アサイラム製の中では暇潰しにはなる作品ではないでしょうか。