S510

ザ・フェイス/誰だ!のS510のネタバレレビュー・内容・結末

ザ・フェイス/誰だ!(2014年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

テルグ語英語字幕での鑑賞。前知識が無い方が楽しめるとのことだったので粗筋も確認せずに観たが、そのおかげでチャランさん登場時の驚きが凄く、とても楽しめた。1人2役なのでチャランさんの演技がめちゃくちゃ堪能できて、アクションやダンスも良かった。
コメディのノリは合わず個人的にああいうキャラの必要性をあまりに感じないのだが、お父様やラージャマウリ監督などの小ネタはクスっとできて良かった。
インド映画お決まりなのか何なのか、主人公と恋仲の女性に横恋慕する権力者や殺人を堂々と行う独裁者にはいい加減飽き飽きしているのだが、前半と後半で2度楽しめる構成がとても面白かった。

チャランくんがただのカレッジボーイのはずなのにはちゃめちゃに強いのは謎だったが、頭の回転も早くて信念があってとても好きなキャラだった。サティヤさんも特殊部隊か何かの出身の方なのだろうかというくらいに強いし、何故あれで生きているのか不思議でしょうがないが、そもそもチャランくんのお母さんの技術がとんでもないので、その辺りは映画だからと流すべきところなのだろうなとは思う。
2回目だと伏線が分かる作りになっていて、前半のサティヤさんがバスに乗り込むシーンでちゃんとチャランくんの服が映っていたのが確認できた時はとても興奮した。
初回だと唐突に感じたダンスシーンも劇中劇的な扱いだったと分かったけども、それでもサティヤさんのキャラで踊るだろうかという疑問は残った。
終わり方も色々想像できる余地があって良かった。個人的にはサティヤさんは自分がチャランくんでは無いことを正直に話して、新しい関係を築いていくのではないかなと思う。

チャランさん出演作でこの前に観たオレンジが個人的に全く合わなかったので、この映画は心から楽しめてとても良かった。ランガスタラムが日本語字幕付きで公開されることが決まったので、いつかこの映画も日本語字幕で観られることを願っている。
S510

S510