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パーフェクトワールドのnaoズfirmのレビュー・感想・評価

パーフェクトワールド(2017年製作の映画)
3.9

冒険🎬

ストーリーは8歳の少年を人質に取り逃避行を続ける主人公たちの姿を描いた作品でした。作品は主人公たちの逃避行を軸に、刑務所から脱走したブッチと人質となった少年フィリップの年齢を超えた友情を描いていました。今作はリュック・ベンソン監督の『レオン』に近しい雰囲気があり、父親像・正義・倫理について考えさせられる作品でした。二人が出会ったきっかけは最悪なモノでしたが、次第に打ち解け信頼関係が生まれる姿は友達とも親子とも感じる関係性でした。不遇な人生を送ってきた主人公が少年との交流を通じ、愛情が芽生えている一方で、ラストの結末は余りにも辛いものでした。犯罪者といえ、心が引き裂かれそうなくらい辛い気持ちになりました。フィリップは抑圧された環境から抜け出し自由を望み、ブッチは父に愛される事を望んでいたと思いました。今作は子供にとっていかに親の存在が大きいかを伝えていたと思いました。
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