馮美梅

この世界の(さらにいくつもの)片隅にの馮美梅のレビュー・感想・評価

5.0
https://filmarks.com/movies/62746/reviews/40695405
この世界の片隅にレビューはこちらをご参考ください。

前作で4.9にした評価の最後の0.1を追加した完全版と言えるこの作品。当然今回は5点となりました。

りんの物語、そしてすずとりん2人の関係とそんな2人の女性を好きになった周作との関係。それだけではなく、ところどころ加筆された色んなシーンがグッときました。戦争中の市井の人たちの日常生活。何も知らずに北原家にお嫁に来たすずが戸惑いながらも少しずつ周作の妻となり北原家の家族になっていく様子や、苦しい時代の中でも工夫しながら精いっぱい生活をしていく様子はなかなか知る機会がないが、とても丁寧に描かれている。

でも、りんとの関係を知り、周作の優しさを感じながらも嫉妬してしまう、またやって来た幼馴染の水口とやりとりに自分には見せたことのないりんの姿を見て嫉妬する周作の2人がとても愛おしく微笑ましかった。

改めてこの作品を作ってくれた監督やスタッフ、関係者様に感謝そんな作品です。
馮美梅

馮美梅