3時間近く
前作と構成も変えてあると思いました。
より、色んな事が詳しく書かれていて、観る側が想像する域だった事もハッキリと描かれていました。
周作の母が腰を悪くして、家事が出来なくなり、
早く嫁を貰わにゃーならん。
と、お見合いからの…すずがボンヤリしている間に結婚。
そして、気づけば、北條家の中で甲斐甲斐しく家事をこなす日々。
でも、周作は、すずの事を探していたのですよね。
運命の人だったのだから。
そして、周作の姉ケイコが下関から娘の晴美ちゃんを連れて戻って来る。
哲ちゃんがすずに会いに訪ねて来た夜の事も詳しく描かれていましたね…。
すずとりんの出会いから友情へ。
こうして親に売られ、軍人相手の娼婦になるしか無かったのでしょう。
それでも明るく振る舞うりん。
周作とりんとの過去の事を知ってしまったすず。
りんが着ているピンク地に青いリンドウの花の着物とお揃いの柄のお茶碗。
そして、家族の話。
すずが聞いているのに…。
地雷で右手と晴美ちゃんを失ったすずは、今まで、家族の為に甲斐甲斐しく家事をこなしていたのに、
逆に足を引っ張る存在になり、家族からお荷物になってしまう。
広島に帰る!!と決意したすずでしたが…
花見のシーンが良かったですね。
りんが木の上に登り、すずを呼ぶ。
「人が死んだら秘密なんて無こうさった事になる。それはそれで"贅沢"な事よ。」
りんの言葉が響きます。
りんが持っていた紅で、すずの唇を赤く染める。
その紅をすずにプレゼントしてくれた。
ここのシーンが大好きすぎて😭…。
何故、産婦人科を訪ねたすずだったのに、妊娠して無いのか?
周作には徴収令状が届かず戦争に行かなくて良かったの?
疑問に思った事も描いてありました。
太平洋戦争と広島に原爆が落とされた日を軸にしながらも、
すずが、自分の存在の意義を自身で模索する作品でもあると思いました。
日付は入っているものの、戦争の始まりは描かれておらず、
食べ物が手に入らなくなった事で観る側に委ね、
終戦以降の北條家の出来事あれやこれやも追加されていました。
ラストは前作通りでした。
原作は未読ですが、セリフを一部変えただけで、ほぼ原作通りに製作したといいます。
すず達の生活は、戦争が終わっても続いていく。
8月6日?何の日だっけ?
令和になって、世代関係無く平和ボケしてたのかな?
でも、今はこんな世の中になってしまい、生きるのが精一杯だったりしますね。
ちなみに8月9日は長崎に原爆が落とされた日ですね。
やはり、悲惨な戦争映画より、私はこの作品で充分だと思いました。
また来年も、その次も何度も観よう!!
最後に
やはり、のんちゃんは良い!!