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性本能と原爆戦のchiyoのレビュー・感想・評価

性本能と原爆戦(1962年製作の映画)
3.0
2022/6/3
タイトルはB級感丸出しだけれど、意外にちゃんとした作品。が、戦争や原爆の脅威そのものよりも、生き延びるためのサバイバル生活がメイン。そして、非常事態に現れる人間の本性。主人公は監督も務めたレイ・ミランド演じるハリーで、妻と二人の子どもを守るために策略を練り、銃を手に取る。家族以外との協力は全く見られないものの、物資に限りがある中、家族優先になるのは至極当然、出会ったばかりの人を信じるのは難しい。ただ、原爆投下の情報が行き届いていない町でのハリーの行動は、致し方ないとはいえ、なかなかに横暴。国や地球のことは考えない、自分本位なハリーが良くも悪くも現実的で、同じような状況に陥った時、彼のような行動を取る人は多いと思う。勿論、自分も含めて。
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