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恋するふたりのminorufukuのネタバレレビュー・内容・結末

恋するふたり(2018年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

人気インディーズバンドのメンバーと付き合っているヒロインのもとに、見知らぬフリーターの男が訪ねてくる。彼が言うにはヒロインの彼氏がそのフリーター男の婚約者と浮気しているのだという。二人はレンタカーを借りて、両者の恋人が会っていると思われるバンドの合宿所を目指すのだが...という話。

ナルシストで空気の読めない勘違い野郎であるところの男主人公と、相手の顔色を常にうかがうおとなし目のヒロインとの対比がユニークなロードムービー。
ヒロインのバンド彼氏の秘密が割と意外で、そのことでヒロインがドン底まで落ち込んだあとに自分の殻を打ち破り、自分の気持ちを前に出せるようになる流れは面白かった。
ただ、男主人公のどこから来たのかわからない自信とあまりの身勝手さには正直全然共感できなかったし、彼と婚約者との関係性がいまいちはっきりしないところがモヤモヤした。中盤に一瞬でも観客に主人公の良さを伝えるエピソードを挿入すればもっと親しみやすくなったのでは。あと婚約者の両親との対面シーンがやたらと長いのに内容が無いので間延びしていたように思えた。
ヒロイン役の芋生悠はこの前観た「左様なら」ではクールな役どころだったが、本作ではコメディ色の強い演技で存在感を出していた。そういえば星野真理がチョイ役で出ていた。
男主人公も作中で酷評していたが、僕も本作に出てくるバンドは売れないのではないかと思った。
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