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ディール・ブレイクのrage30のレビュー・感想・評価

ディール・ブレイク(2014年製作の映画)
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汚職警官を内偵する刑事の話。

所謂、汚職犯罪モノと言いますか、物語や演出に特別変わった部分はないのですが、とにかくテンポ良く進むので、ストレスフリーで楽しむ事が出来ました。
上映時間も96分と短いので、気軽に見れるジャンル映画という感じですね。

アイスランドの映画というのが珍しいところですが、あまり「アイスランドならでは…」みたいな部分は感じなかったかな~。
主演の人がライアン・ゴズリング似な事もあって、ハリウッド映画と遜色は感じませんでした。
それが良い事なのか、悪い事なのかは分かりませんけど…。

話自体はシンプルなものの、「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」という言葉を思い出す様な展開であったり、“悪”という存在の普遍性を浮かび上がらす様な皮肉な結末も、なかなか面白かったです。
移民問題も内包した作品なわけですが、別に移民を排斥したところで、悪い奴がいなくなるわけではない…という事なのでしょう。

ジャンル映画でありながらも、最後にちょっと哲学的な後味を残す、なかなかの拾い物でした。
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