天馬トビオ

リオ・グランデの砦の天馬トビオのレビュー・感想・評価

リオ・グランデの砦(1950年製作の映画)
3.0
職務に忠実で部下思い、いざというときには先頭に立って戦う反面、家庭人としては失格……。ジョン・ウェインはこういう愚直で不器用な男を演じさせると抜群にうまい。日本映画に例を探ると、倉本聰脚本作品の高倉健や渡哲也らがそれに似ている。

南北戦争という内戦が、ジョン・ウェイン一家に与えた影響をさりげなく描きこみ、それを乗り越えて家族を再生させていこうとする家族の姿は、現代にいたるアメリカ映画に共通する「家族」重視の国民性。

野蛮で残酷な部族として描かれる先住民族像は仕方ないが、砂ぼこりを立てて疾走する騎兵隊、幌馬車シーンの迫力は、さすがジョン・フォード。
天馬トビオ

天馬トビオ