イチロヲ

新橋探偵物語のイチロヲのレビュー・感想・評価

新橋探偵物語(2018年製作の映画)
3.5
高い勃起力しか取り柄がない貧弱な若手男優(長野こうへい)が、悪徳組織に誘拐された憧れの女優(春原未来)を救出するべく、2代目セックス探偵を襲名する。秘密探偵の活躍を描いている、オーピー配給のピンク映画。

(筆者は、成人映画館向けのR-18版「絶倫探偵 巨乳を追え!」を鑑賞している)

一昔前のエロ劇画の世界観、または70年代の東映ポルノ路線を想起させられる作品。これまでに筆者は数多くの成人映画を観てきたが、"男優のチン貼りを女優が顔面で受け止める"という迷場面は、本作で初めて観たような気がする。

セックス探偵は、新橋の治安を守るための特務機関であり、女性を騙している悪徳組織を駆逐することが目的、という設定になっている。きみと歩実がガジェットの開発者役を嬉々として演じており、電マ型の自白マシーンに大笑いすることができる。

終盤に入ると、悪徳組織の全貌が明らかになると同時に、デカチンの奇形人間(奥山雄太)が登場。「キャッスル・フリーク」(スチュアート・ゴードン監督)のような、フリークの哀感を漂わせる展開へと突入するところが素晴らしい。
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