片腕マシンボーイ

怪談 呪いの赤襦袢の片腕マシンボーイのレビュー・感想・評価

怪談 呪いの赤襦袢(2018年製作の映画)
3.3
マシンボーイが好きな栄川乃亜ちゃんや、ヒロインを演じる浜崎真緒はもちろん可愛らしいが、やはり印象をかっさらっていくんはしじみだ
我々の見たいしじみが見られるだけで本作には価値がある、監督がしじみをキャスティングした時点で本作の成功は決まっていたのだ

若い女の死体の隣で目覚めた冴子は過去の記憶一切合切を失う、夫だと名乗る男と暮らすことになる冴子は毎晩の如く悪夢に悩まされ、やがて怪奇現象に襲われるようになるが、それはどうやら戦後まもなく起こった悲劇が原因のようなのだが…、って話

ピンク映画の祭典OP PICTURES+フェス2018、城定監督の新作「恋の豚」、ピンク映画版IT「赤いふうせん」、川上奈々美主演「つないだ手をはなして」と、特に観たかった作品の尽くが都合が合わず観に行けなさそうなのですが、「発狂する唇」の佐々木浩久監督の本作のみ何とか都合が合ったので観に行ってきましたよ!

決して出番は多くないものの、やはりしじみに始まりしじみに終わる作品でしたね(だってFilmarksだってキャストにしじみ登録してくれてない割に、ジャケ画の代わりにしじみ載せてんだもんな!)
そもそもマシンボーイがしじみのファンになったんも友松監督の「エロ怖い怪談 イグアナ女」で、ヒロイン吉沢明歩を置き去りにする圧倒的存在感で演じた怪奇的な役どころがきっかけやったんもあり、怪奇キャラしじみは無敵やなと
ちなみに本作のしじみの役柄はオメコから死んだ魚の臭いを放ちながら顔騎してくる幽霊という強烈なキャラクターなんで全しじみファン必見!そんな恐ろし過ぎる幽霊ながら切ない背景をもっていまして、抜群の表現力でしじみワールドを存分に発揮しております

しじみ以外の見所といえば、木原浩勝演じる変な語り部のおじさんとか
浜崎真緒の乳輪の迫力とか
調教される栄川乃亜の可愛らしさとか(まぁ、マシンボーイは栄川乃亜に調教されたい派なんで、ぜんぜんそそられませんでしたが…)
佐々木浩久監督なんでもっとエログロナンセンスなカオス展開になるかと思ったら意外と観やすい作品になってましたね

ってかさ、日曜とはいえレイトショーなんで大して人いないだろ、思っていったらテアトル新宿8割くらい埋まってたんやないですかね、ピンク映画侮れんなぁ、しかもおじさんだけでなく若い女性客も1人で観にきていたり
シネコンで公開される映画やって大半は初週過ぎたら大して席埋まらない中、なんかインディー邦画を支える人の厚さを感じられて嬉しかったです!

ちなみに上映後のイベントでマシンボーイのすぐ側を通ったしじみは死んだ魚の臭いやなくてほのかに良い香りがして、マシンボーイはホッとしたぞぉ…ぺろぺろ