大ヒットなしで30年間続いてるロックバンドのドキュメント。日本モッズシーンの先駆けだが、30年も経つともはや先鋭性や新奇さなど関係なく、「男はどうやって歳をとるべきか」という普遍的なテーマを迷いながらも美しく体現する存在となっていた。
ボーカルの加藤とギターのコータロー、二人がただ並んで力を抜いて歩いてるだけでとんでもなく雄弁なのは何故なのか。
渋くならずに、ロマンティックを捨てずに。永遠に人生の初心者である私達に、この国に今までなかった新たな中年男像を見せてくれる貴重な作品。(所ジョージだけが中年ロールモデルの国ってつまらない！)
舞台となったライブハウスは、いわば20世紀の遺産。今の20代にはその意義はわからないかもしれない。でもそれでお互い何も問題はない。 Forever youngの意味は歳食ってからわかればいいこと。
