りり

目撃者のりりのレビュー・感想・評価

目撃者(2017年製作の映画)
2.0
偶然凶悪犯罪を目撃した男の話なのだが、さすがにあそこまでひどい犯罪を目撃して一切通報しないのはおかしいのでは? そこからまず納得できなかったし、その後の主人公の行動も勝手に自滅に向かっていて理解不能。スリル感を煽る演出技術には韓国映画の安定感を味わえてとてもよかっただけに脚本にリアリティがなくて残念に思えた。
私は常々ホラーやサスペンスの鍵はいかに自然に警察を無力化させるか工夫することだと感じているんだけど、この作品はそれ以前で、そもそも「主人公が警察に助けを求めようとしない」新たなパターンだった。

ラストを見た感じ他者への無関心とか、隣近所との関係の希薄さとか、利己主義の醜さなどに対しての問題提起っぽいが、ちょっと脚本の無理矢理感の方が悪目立ちしちゃってそのあたりは伝わりにくかったかな〜。
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