毎熊克哉さん目当ての方が多いようですが、私は好きな宮地真緒さん目当てで鑑賞。皆さんが仰る通りで2018年の作品なのに90年代のVシネマの雰囲気を醸し出しています。
これが狙いなら監督さん大したものなんですが、たぶんただ低予算なだけだと思うなぁ。
お話もヤクザのヒットマンが夜の街に生きる訳ありの女性と惹かれ合うという、良く言えば王道悪く言えばありきたりのお話。
ただ、夜の街で生きる女性の悲喜こもごもだったり、どこかヒットマンになり切れない男の心情で補完はしています。
肝心の濡れ場ですがストーリー上、憂いを解き放ったヒロインの濡れ場なので、色気よりも爽やかな印象でサラッとしていました。
「まんてん」や舞台の「ピーターパン」の頃はフレッシュさが売りでしたが、30代後半になって色気が出て来た感じですね。
本作の前年には確か結婚した筈で、過去にもヌードを披露していてその女優根性には脱帽です。しかし、それがこういう小規模な作品なのが残念なところ…。
訳アリな二人のラブストーリーは良かったが、終わり方が何とも雑な気がしましたね…。
あそこでトドメを刺さないので嫌な予感はしましたが、まさかあんな雑魚に持って行かれるとは…。
北方謙三さんの小説などハードボイルド系でよくあるパターンのお話でしたが、昔ながらのベタな作りとチープさがなかなかクセになった作品でした。