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拳銃無宿 脱獄のブルースのseapony3000のレビュー・感想・評価

拳銃無宿 脱獄のブルース(1965年製作の映画)
4.0
夜の竜也に昼の哲。生き方の違いで決別するかと思いきや、最後までお互いの絆が切れない。白タートルに口笛の哲、揺れるカメラ、ざらついたノワールでカッコいい。浜川智子が菅井一郎親分に襲われる事務所の小窓からパリの街並みの壁紙のクラブの店内にズズーってカメラが引いていく場面もイイ。幼少期の思い出のラジコンセスナで脱獄を幇助、肝心の脱獄シーンはざっくり省略。「わたしもついて行くわ、(藤竜也に)言いたいことがあるの」「責め立てるのはやめてくれ」って正義感バリバリの松原智恵子を哲が抑止するシーン、松原智恵子らしさに笑いそうになった。弟分の前田霜一郎はやたら可愛いし、最後の最後にいきなり将棋に例える黒幕の二本柳寛。ガチガチに棒読みの哲だったけどライフル構える哲、身体反りながら拳銃の哲、タンカ切る哲、ここからはじまっちゃうのか…って予感させるクライマックスかっこよかった。
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