このレビューはネタバレを含みます
90年代、スケボーで繋がった友情の話。
ティーンエイジジャー独特の、小さな出来事一つ一つで微妙に変化していく関係性がすごく丁寧に描かれているのがすごく印象的です。
なんだろう、ありし日の思い出を万華鏡のように見せられた感覚というか。
あるあるだなあ、と思いながら見ていました。
「しょっちゅう俺たちは自分の人生が最悪だと思う」から始まるレイの言葉が最後繋がるのも良いなあと思います。いや、ぶっちゃけ展開自体はFxck Shit!なんですが。
選曲もいい。あまりHipHopに詳しくないので、私は一部しか認識できなかったのですが、きっとあの年代どっぷりジャンルに浸かってきた人にとってはたまらないんじゃないかなあと思います。
あと個人的には、昨年「行き止まりの世界に生まれて」を見ていて、その状況や空気の類似性に結構考えるところがありました。
向こうはドキュメンタリーでしかも当事者の「記憶の記録」としての映画なので、毛色は全然ちがうのですが。
だからこそ余計にこの映画はフィクションだからこそ映し出せる景色、
リアルとの境目がすごくちょうどいいなあとも。
A24映画、これからも楽しみです。