このレビューはネタバレを含みます
No.4
あの頃のやり場のない感情がギュッと詰まったそんな映画ではないでしょうか。
大柄な兄には敵わずボコボコにされるがいつか超えたいと思っていたであろうスティーヴィー。自由に見えたスケボー少年達に憧れどうにか仲間になりたくて背伸びをする。タバコ、お酒、女。認められたくて彼らと同じ事をしているうちに気も大きくなる。幼く見えたスティーヴィーだが母親に反抗する姿は危うさを爆発させてましたね。
ここで疑問がわく。彼らは本当にスティーヴィーを仲間と思っているのか？背伸びするスティーヴィーが面白くてかまってるだけなのではないかって。まっ、そんな心配は直ぐ吹き飛ぶんですけどね。スティーヴィーを心配して病院にずっといる彼らを見たらね。
あんなに弟には暴力的な兄が外では違うって知った時の弟の気持ちって複雑よね。恥ずかしいやら情けないやら…。あんな姿は見たくなかっただろうな。でもスティーヴィーが病室で目を覚ました時ポケットからジュースを出す兄を見て何だかんだ言ってもやっぱり兄弟なんだなって思いました。
これは男性にはビシビシ刺さる映画なのではないかな？
