Kenji

mid90s ミッドナインティーズのKenjiのレビュー・感想・評価

5.0
公開当時劇場で観たかった作品。なんだかんだ後回しにしていたら5年の時が過ぎてた…。
ジョナ・ヒル監督というのにまず驚く。
こういう作品も撮るのかと意外!
そして85分と非常に短い尺にも関わらず満足度120%😳

1人ひとりの役柄がハマっていたり演技が妙にリアルでストーリーも現実的。
自分も兄弟がいるので主人公であるスティーヴィーの気持ちや行動に共感できる部分が多い。今思えば兄に憧れて色々真似したり自分の中の世界で生きてた部分があったなと懐かしく思えた。
その反面、兄のなんとも言えない気持ちもお母さんの叱りたい気持ちもよくわかるし心がキュッと締め付けられるシーンも多々あった。

その中でも1番共感できたのが、自分はスケートボードはしたことがないので作中のような仲間内とはまた違うけど、小学生の頃に兄貴とその同級生の仲間に入れてもらって公園で遊ぶのがしょっちゅうあってその時の記憶がすごい蘇った。
大人な人たちの仲間に入れてもらえた嬉しさと、今思うとパシリだったんだなと思えるけどジュースを買ってきたり、それでも頼りにされてると内心喜んでた時もあったなと。
共感できる部分が多すぎて書ききれないけど、これだけリアルに描けてしまう監督の素晴らしさに脱帽。

作中の中でもレイことネイケル・スミスが悩みを抱えつつも周りを惹きつける魅力がある兄さんで好き。
スケート上手いなとみてたけど実際のスケートボーダーなのね!そして若い。
そう考えると作中の話も現実に沿ってるのかなとか考えてしまう。深い。

最後の最後の映像の編集も斬新で好き。
もっとこの子達のストーリーを見たいなと思える内容だったなー。
ぜひお勧めします!
Kenji

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