cana

mid90s ミッドナインティーズのcanaのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

少年の成長の記録
1人の少年が成長していく、人生の一部を見せてくれるような作品って好きやなー。
社会やスケートボードの文化とかちゃんと描かれてて、
キャラとキャラが対比されて深みがあってすごい好きやった。
最高の青春映画やけど、
成長するにつれて目を背けたくなるようなシーンもあって、
王道なようで他とは違う映画な感じがした。。
あと青春映画やのに全然痒くならん!笑

すごいポップでいい雰囲気の画作りなのに、
悪に染められていく不穏さをまとってて。
明らかにお母さんのが真面目やし、
仲良くなっていくメンツは悪友やし、
それは観ていて頭の裏でわかってるんやけど、
悪友の方に仲良くなっていくのが嬉しくて、
でもそんなに薬とかやっていいんかなってもうやめときんかって思ったり、
主人公の感情移入はできるけど観客目線でドキドキしちゃう。
最後のレイとの会話もめっちゃよかったな。

幼い時期ってちょっとつるむ仲間が変わると
人生ガラッと変わるし、
最後ほんまに痛い目に遭わないと気づかんよな。
そのリアリティがある上で
「ローマの休日」と同じ形の、通過儀礼を描いてるんやなぁと思いながら観てた。
けどもっと近い目線で見れるし、
一人一人のキャラの背景があって、差があって好き。
あんまり期待してなかっただけにすごい面白くてびっくりした。

好きやったところ
・男の子が家庭環境に不満を持ちながら、憧れる世界に向かっていくところ
・男の子がまず可愛い、応援したくなる
・レイがかっこいい。こういう役好き。でもファックシットとかがおるからよりカッコよく見えるんよな。

最後、主人公の口から戻ることを伝えたり、
主人公がしっかり前向きになったなって様子がもうちょいわかりやすいやつが観たいかったなって思った。自分ならそうしちゃうな。
でもこういう終わり方オシャレやな。
cana

cana