ジョナ・ヒル監督・脚本、A24製作、サニー・スリッチ主演による、ジョナ・ヒルの半自伝的作品の青春ドラマ。(PG12 85分)
俳優ジョナ・ヒルの初監督作品、ノスタルジックで、センチメンタリズムに溢れている。
1990年代中盤のLAで生きる、13歳の少年スティーヴィーの日常を描いている。
フィルム撮影された映像、マッチした音楽、90sの情景の説得力、プロスケーターを起用したスケートボードの説得力、サニー・スリッチの表現力、魅力溢れる仲間達。
程度の差こそあれ、みな誰しも、誰かに憧れて真似をして、背伸びをしてイキがって、失敗や挫折を繰り返しながら、少しずつ大人への階段を登ってきた。
イキがって女の子慣れしてるように見せていても、全身ガクブルでホントは今すぐ逃げ出したい。
敵対したり悪態ついたりしていても、実はだれよりも大切に思っていたり。
そうやって様々なグループや組織の中で、力関係のバランスを取りながら、舐められないように必死に生きてきた。
ここにはそんな青春が詰まっている。
万人受けする作品では決してないけれど、刺さる人にはぶっ刺さる、そんな作品。