『mid90s（ミッドナインティーンズ）』観賞。90年代半ば、スケボーに明け暮れる10代の若者たちの日常というとラリー・クラーク『KIDS』が頭に浮かぶ。KIDSはニューヨーク、mid90sはロサンゼルスと舞台が違えば、物語も変わる。そもそもど真ん中に描いているものが異なるけれども。
お話、ファッション、音楽、彼らが交わす会話、そこから生まれる表情……何もかもが儚く痛く尊く美しく、作り手の潔さを感じる作品だった。ある素敵なシーンでモリッシー「We’ll let you know」が流れて、胸が熱くなってウルっとした。
