tmurata

mid90s ミッドナインティーズのtmurataのレビュー・感想・評価

3.4
16mmフィルムのスタンダードサイズのスクエアに近い画角に少しざらついた柔らかい画質。なるほど映画が始まった瞬間に時間が巻き戻った感じがする。
mid90sの頃、俺は既に社会人として働いていたし、洋楽もほとんど聴いてない時期なので、実はこの映画に出て来る風景にあまり思い入れは湧かない。
でも、レイとスティーヴィーが一緒にスケボーで道路を滑ってく光景とか、仲間に対する思いを打ち明けるシーンは非常に良かったし、その他の部分も繊細な心の動きを良く描いていたと思う。特にカメラは割と固定気味でスケボーの子達はフレームインしてフレームアウトしてくところとか静かに、でもスケボーをしている体の動きだけでなく心の動きも捉えられててすごく叙情的で良かった。
ということで、お話がすごく面白いとかはないけど、なかなか良かったと思う。
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