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mid90s ミッドナインティーズのgesuのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

こりゃいいわ!スケートカルチャーに早熟ながら魅入られた少年のあの期間、あの一瞬の輝きの一片。バッドブレインズ流れて上がった。

ロードオブドッグタウンが70年代〜だった気が…なのでその地続きな印象。
若者の根拠のない無鉄砲さ、みんな多かれ少なかれ感じるクローズドな世界の人間関係と漠然とした不安、モヤモヤ焦燥感と淡い思い出あるよね。それね。

まさに世代(ちょっと上くらいか)直撃というネタ。スケートボード、パンクハードコアヒップホップをベースにあの年代のカルチャー、ファッションが眩しい。エアジャム世代を指くわえて見てた世代からするとあの辺への無意識な憧れみたいなものはきっと一生残り続けると思う。
みんなやっぱり同じ場所で駄弁っても、どんなに退屈を共有しても、クソな要因は違うんだよ、子供ながらに感じる境遇や家庭の差みたいなのあるよな。
俳優陣のキッズたちはみんなスケーターかつモデルや俳優なんやな。
あの店レイの店なのか?あんな最高なだべり場ずるい

サンバーンことスティービーのあの未知を知っていく時の一つ一つの情動が愛おしい。ブレーキを踏み越えていくごとにヒヤヒヤしつつも笑ってるの最高だ。
レイはスケートに対する熱も技術も覚悟も他の連中とはレベチやから彼のかかえてるクソな要因を乗り越えて成功して欲しい。
酒もヤニもアレもやらないしね。
それだけにスケート以外の部分で対照的なファックシット。酒アレタバコでパーティ最高〜な陽キャラ刹那的で切ない。いつか全てと向き合うことになるのに気づくのか、ただ気付いてからもきっと違う味わいで切ないと思うなー
フォースグレードの無口だけどセンスあんの好き。スケートビデオでrufio思い出した。
ルーベンみたいなやついるよな。悪いやつじゃないんだけどな。そりゃ舎弟格が幅きかせりゃそうだよな。
あの屋上穴飛び越えで(技術不足だったかもだけど)ブレーキを踏まなかったスティービーと、ブレーキを踏んで無事だったルーベンで関係性がそのまま亀裂になってしまったのがまた切ない。
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