MidoriK

mid90s ミッドナインティーズのMidoriKのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

危なっかしくて、青くて、でもどこか綺麗な少年達。
ファッション、音楽、空気感が最高だった。

酒・ドラッグ・タバコ・男女関係を「かっこいいもの」ではなく、あくまでも当時の若者達が「かっこいいだろと思っていたもの」という風に映していた気がする。

お兄ちゃんにとってはオレンジジュースが精神安定剤なんだなと思うと切なかった。そんな大事なものを弟に分け与えたお兄ちゃん、幸せになって欲しい。

スマホがない分、周りのコミュニティが重要でかつ泥臭いほど密になるんだなと思った。
スマホは好きだけど、こういう感じもやっぱり好き。

スティーヴィーはスティーヴィーなりにコミュニティを築いていて、その結果が最後の待合室だった。憎い演出だった。
でも身体は大事にしてね。

個人的にはレイが好きで、誰の話でも最後まで聞く姿勢を持ったり、宥めたり諭したり、良い奴なんだなと思った。
5人のバランス感が絶妙だった。

きっと成長するにつれてこの5人はそれぞれの道を進むのかもしれないけれど、強烈な思い出と共にお互いを想い合う関係性でいて欲しい。
MidoriK

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