悪霊退治を生業としている除霊師のファット。ある日、霊能者が殺される事件が発生する。事件の裏に強大な悪霊が絡んでいると考えたファットは相棒達と共に事件解決に乗り出す。中国の人気俳優ニック・チョンが監督と主演の2役をこなすホラーアクション。
まず除霊の仕方がスゴい物理的でシンプルで驚く。もっと特殊能力を駆使して除霊するのかと思った。主人公の「亡霊を尊重しろ」という台詞があるが、亡霊に悪口言ったり軽口叩いたりするアンタが言うかと笑っちゃう。
ヒロイン役のアンバー・タオさんが可愛い。ちょっと佐藤栞里さんに似ている。若い頃の京野ことみさんにも似てる。七変化じゃないけど結構色んな格好の彼女を拝見出来る。金髪とタトゥー姿のニック・チョンさんもキャラが立っていて良い。女性好きの相棒役の俳優さんも面白いキャラでした。
ホラーではあるけどそんなに怖くないかな…ミステリー要素の方が強い。それでもいくつかのシーンではドキッとする怖さはある。怖さとしては精神的ではなく驚かしの怖さ。
霊と普通に喋ってたり、霊と恋愛みたいな形になるのと香港映画の特徴のコミカルな要素が怖さを半減させてる気がする。香ただそれがこの映画の良さでもあるので仕方無いですね。
亡霊の表現の仕方とかは好きな感じ。VFXはちょっと粗い。悪霊とばんばんバトルするようなホラーアクションを期待すると肩透かしですね。
全然違うけどなんか「チャイニーズゴーストストーリー」を思い出しました。
悪霊との対決とその決着は大変残念でした…。ちょっと主人公の活躍感が薄いんですよねぇ…。まあそういうのを見せたい映画ではないのでしょう。
結局はホラーを道具に使った少年の成長物語とラブストーリーでした。思っていたのとは大分違いましたがまあまあ楽しめました。