偽名祐司

オーヴァーロードの偽名祐司のレビュー・感想・評価

オーヴァーロード(2018年製作の映画)
4.6
B級好きには堪らないA級作品。
ちょっと自分でも何言ってるのか解らないですが、それ程愉快なテンションで乗り切れる戦争作品。
予想通りの展開を見せるけどそれがうれしくなる系統。地獄へようこそ!

話はアプリ参照で。第二次世界大戦末期、連合国によるドイツ侵攻作戦の一つオーバーロード。
主人公が所属する小隊は地獄を潜り抜け作戦区域に到達する。そこではドイツ軍が秘密裏に研究されていた悪魔の実験が存在していた。
わあ、分かりやすくベタですね!

もう、第二次世界大戦にナチスに千年王国にアンデッドである。
ベッタベタによくある奴です。
この時代に良くぞ作ったと!お褒め差し上げたい!
ちなみに一瞬ゾンビに見えるけどこれはアンデッドです。嚊まれません、増えません。餌は不要です。って事で一つ。

OPの白黒映像から色が付いてどんどん色々な光で赤くなっていく画面。開始5分から10分で次々と死ぬ味方達。
望む望まないに関わらず地獄へ地獄へ進んでいく様相がB級映画である事を一気に忘れさせてくれます。

自己主張が苦手だけど正義感は強いボイス。現実を見るフォード伍長。
口が悪い仲間チベット、ワフナー、チェイス達。作戦区域で出会う美女クロエ。
その小さな弟ポールとの言葉が通じない交流。
分かりやすく下種なドイツ軍隊長ローゼンフェルド。不死の研究。
未完成の血清を使う展開。
勿論一本ではなく二本挿し。
わずかな味方で敵基地へ攻撃だ!
ポールの為ならクロエは強くなるのよ!
汚物は消毒だ!
実は優秀なチベット&ワフナー!
漢気溢れる伍長の戦い!
最後は綺麗に話は閉じて。
いつの間にか仲良くなる人達。

ノリで書き出しましたが、分かる人にはこれでもう大体最初から最後まで話が分かってしまうはず。それほどにお約束な展開をこれでもかと堪能できます。
それでいて最初は戦争映画から探索ホラーへ、そしてアンデッドアクション、チームアクションとジャンルが綺麗に移り変わっていくので充実した時間を味わえます。
悲壮感無く見れる頭空っぽにして楽しめる戦争アンデッド映画。気楽にお勧めできます。
偽名祐司

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