AN通信の諜報員は胸にチップを埋め込まれており、24時間ごとに連絡しなければ組織を裏切ったとみなされBOMB!だそうで...
そんなAN通信なる諜報組織で諜報員をする鷹野と相棒の田岡と鷹野の因縁の相手で色仕掛けに滅法弱いキムと謎の女峰不二子ハン・ヒョジュが織りなすスパイ合戦ケツ劇...
現在のスパイケツ劇と過去パートは個別では面白いし、明かされていく鷹野の過去と胸に爆弾を抱えての生き様へのリンクは来るモノがあるんだけど、併行して描かれるとどうも互いの話の腰を折ってしまっていて悠長というか冗長というか。
そういったかみ合わせやテンポの悪さも要因に、胸に埋め込まれたチップによって彼らの意志を余所にもたらされる24時間という生のタイムリミットが、鷹野の1日1日を生きるという刻々と刻まれていく生の実感よりもむしろ、チップが爆発するまでは確実に生きられるという命の担保(安心感)になってしまっている感が拭えないのが至極残念だった。
「アドレナリン」シリーズ...