カトマンズの掟

最後の戦斗機のカトマンズの掟のレビュー・感想・評価

最後の戦斗機(1956年製作の映画)
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飛行場で情報員を務める白井中尉(葉山良二)は特攻隊を何度も見送ってきた。戦友の死をきっかけに特攻隊に志願するも、二度の生還によって謹慎を受ける。恋人(芦川いづみ)の自殺を知った白井は遂にある決心をする。

白井の理解者は、大学時代の先輩の遠藤副官(大坂志郎)。その一人の友人としての優しさも副官という立場が邪魔をする。しかし、ついに最後の出撃に同乗。段々と人間味を取り戻すような描写が良かった。
清水二飛曹(牧真介)と従姉妹の悲恋、こちらをメインにして別に撮ってもいいんじゃないの?ってくらい気に入った。

戦争のなかでの短い青春にフォーカスすることで、一味違った形で特攻隊員の悲哀を描いている。