すい

サンセットのすいのレビュー・感想・評価

サンセット(2018年製作の映画)
4.0
第一次世界大戦前夜のオーストリア=ハンガリー帝国、貴族御用達の高級帽子店。かつては両親のものだったその店で働くためにブダペストを訪れたイリスは兄の存在を知る。兄の行方を探すうち、イリスは激動の渦に飲み込まれていく。

店で働く針子達はみな若く美しいのには訳がある。貴族の紳士達も、暴動を企てる男達も、イリスから見れば本質は同じ。よってたかって手篭めにしようとするシーンはぞっとする。

果たして兄は本当にいたのか。あのラストは。『サウルの息子』同様、カメラはイリスにぴったりくっついて一緒に移動し続ける。
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