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『カプリ島のレボリューション』に投稿された感想・評価

Lalka

Lalkaの感想・評価

3.0
イタリア映画祭の前後だろうか。リージョンフリーのDVDプレイヤーを買った。ということは見逃したソフト化済み作品の鑑賞は容易ということになる。また、会場販売より安く、電車賃も考えれば映画祭とそう変わらない価格で買えるということでネットでDVDを購入し鑑賞。これには更に2つ鑑賞要因がある。1つは近年の映画にはほんと明るくないということ。故に、それこそフランス映画祭も足を運ぶことを考えているくらいだ。また、もう1つは購入要因でなく早期の鑑賞要因になる。以前『イカリエ-XB1』を輸入で買った。買って満足と1年とかだろうか放置していたら、はい、公開決定。急ぎの鑑賞。それを今回は避けたい。以上が当作品の鑑賞理由だ。

ところで、なんだよ言語がItalian, Neapolitan, English, French, German, Russianってと今更気づく。Wikipediaはイタリア語としか書いてないものでわからなかった。なんだかんだ英語字幕にしたところで英語の会話シーンが1/3から1/2くらいあるじゃないか。字幕なら自分の能力でも大体わかるが会話は…半分理解してたかなあ。とはいえ鑑賞の妨げにそこまでなってはいないはず。

では感想。Apparat(過去作国内盤CDあり。PCD-93077ほか)の音楽は好みだ。過度に映像の邪魔になる遊びをしていないから。映像は、中盤の虹が出てきて以降かな。飛んでるとこは好きじゃないけど、それ以降はちらほら美しいと思えるとこもある。舞台演出を手掛ける監督ということだが引きでの裸踊り見せられてもあまり素人にはピンと来ない。『サスペリア』のが全然ダンスシーンを楽しめた。

例えばYa Ho Wha 13とか芸術活動もする怪しい宗教共同体が70年代にはあった。ここで提起されているのは1914年やヒッピー文化の時代に限らず現代でも通底して見ることのできる問題だとは思う。それこそ出征を描こうとも戦争描写がきっちりされていないのは対比可能な科学と宗教、抑圧と解放など精神面でルチアとわれわれの置き換えが可能なことを描きたかったのだと思う。

IMDbのキャストにゴーリキー役があって気になった。停止してまで確認したがエンクレになかったはず。ゴーリキーは21年にカプリ島近郊であるソレントに移住しているらしい。どっかに出てたのだろうか?

そしてやっぱり図らずにもだけど輸入DVDで観ると気になるわ。前半全裸の乱舞だけどさ。これ映画祭で加工されてたの?いや、普通に鑑賞する限り日本で映っちゃいけないものが映ってはいなかったと思うけど。それこそ『欲望の旅』のソフトなんか修正酷かったもの。
Omizu

Omizuの感想・評価

3.7
イタリア映画祭2019にて。
良かったけど長すぎる。画家と医者は精神主義と物質主義、神秘主義と科学主義を象徴していて、その間をさまよう主人公という構図がおもしろかった。台詞もなかなか興味深いが狙いすぎている感じもある。

マリー・ウィグマンが話のなかに登場したが、『サスペリア』もそうだが魔術を見直すような動きが活発だなと思ったり。