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7月22日のピのレビュー・感想・評価

7月22日(2018年製作の映画)
4.0
言葉にするのが難しい。77人を殺したという事実に正当な理由、やむを得ない理由なんてあるわけがない。それなのに彼がまるでこの事件は仕方のないことで必要な犠牲だと信じて疑わない姿勢を貫いていたのが恐ろしくてしょうがなかった。
7月22日。この日からキャンプに来ていた子供達の心には大きく深い傷が刻み込まれていて、どんな形にしろその傷と、その事件と向き合わなければいけなくなる。私がこの事件の生存者だった場合、憎悪以外の感情でこの事件と向き合うことができるのだろうか。
自分が生き残ったことへの疑念、ブレイビクへの強い憎しみ、事件へのトラウマ、全てと向き合った上でブレイビクという悪に屈しず、立ち上がったビリヤル。彼が法廷で言った言葉を私は絶対に忘れない。観てよかったです。
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