通りすがりのアランスミシー

ROMA/ローマの通りすがりのアランスミシーのレビュー・感想・評価

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)
4.7
アルフォンソ・キュアロン二度目のアカデミー賞受賞作。
超大作SFの前作から一転し、メキシコシティを舞台にした自伝的小品。
正直言って面白くはないが、素晴らしい映画。
ロングショットを主体に画面を動かしながら人も動かし、全景を見渡せる劇場のちょうどいい席から演劇を見ながら、リアルタイムでカメラワークと編集の演出がついているような、演劇と映画のいいとこどりをしたような凄い演出。
キュアロンの『ゼロ・グラビティ』には度肝を抜かれたが、これも凄い。
しかも全く違う方向性で凄い。
現代最高の技巧を持った映画監督だろう。
歴史に残る傑作かもしれない。