虎舞羅ーコブラー

悪魔の棲む家の虎舞羅ーコブラーのレビュー・感想・評価

悪魔の棲む家(1979年製作の映画)
3.2
実際に起こった「アミティビル事件」を描いた小説、「アミティビルの恐怖」の映画化。

・あらすじ
1974年11月13日、ニューヨーク州アミティビルの大豪邸でデフェオ一家が殺害される。犯人は一家の長男で、裁判の際に彼は「家に命じられて殺した」と証言した。
それから一年後、子供たちと暮らす為に引っ越しを考えるラッツ夫妻が、その値段の安さに惹かれて購入。しかし、怪奇現象が次々巻き起こる…。

・感想など
「死霊館 エンフィールド事件」の冒頭でも触れられた、「アミティビル事件」の映画。
原作の小説は実際の事件とはかなり違う嘘が混ぜられており、それがそのまま描写されているため、実話を知りたい私にはあまりハマりませんでしたね。
映画の内容ですが、個人的にはあまりにも恐怖描写が唐突で不明瞭なものだったので、映画に入り込む事が出来なかった様に感じます。確かに怖くはあると思いますが、結構いきなり挿まれるので困惑する事が何度かありました。
しかし、悪魔などの視覚的な恐怖対象は現れずに少しずつジワジワと精神を蝕む攻撃は良かったです。人間が生理的に嫌悪感を抱く現象を起こしていき、最終的に弱った住人を支配するというスタイルは、家に住み着く悪魔の頭の良さを感じさせます。

実話のホラー映画に興味が湧いてきたので、ぼちぼち見ていこうと思えました!