140字プロレス鶴見辰吾ジラ

オペレーション:レッド・シーの140字プロレス鶴見辰吾ジラのレビュー・感想・評価

4.2
【リアル荒野行動】

もう、凄いよ!これ!
とにかく凄まじいよ、この映画!
「盆と正月が一緒に来た」とは
まさにこのことだ!!
むしろ…
「プライベートライアン」と
「ブラックホークダウン」が一緒に
ラーメンの上に背脂とともに盛られた感じ。
メガ盛り戦争映画の決定版か!?
最後の方は、マイケル・ベイの「13時間」級に
疲弊して、安堵と違う苦々しい勝利に震える。
戦闘、戦闘、襲撃、戦闘、グロ、ゴア、戦場…
こんなの夜中に見たら体壊すレベルの超高カロリー!

ダンテ・ラム監督の前作「オペレーション・メコン」も見て、中国の総力を上げた戦争映画だと実感して、「中国版シン・ゴジラ」と以前評したが、本作はダンテ・ラムの濃厚な人間ドラマ(ときには犬にも)を感じる暇もないほどの戦闘アクション。140分中120分くらいアクションしている。さらにはハイテンポで任務・事象・条件が羅列して提示されるので追いつけない。そして怒涛の車列襲撃、車爆弾、千切れ飛ぶ手足、迫撃砲、爆破、爆破、人体損壊描写、狙撃手対決、潜入、市街戦、カーチェイス、戦車戦闘、無人機空爆、砂嵐、高所ダイブ…列挙してもきりがない、戦闘もきりがない…最後の方は、「これでもまだ帰れなないのか…」と自宅で見ているのに疲労困憊。実話ベースの物語であるが、戦場の悲惨な命の散り方はリアル志向であっても、ミリタリーイズムのアクションは、要所でスローモーションを投入する完全エンターテイメント戦争アクション。ラストのセリフなく、決死の闘いに挑んだ者たちの哀悼に、勧善懲悪と言えども胸騒ぎのする幕引き。