NAOKI

オペレーション:レッド・シーのNAOKIのレビュー・感想・評価

3.7
若い頃…中国返還前の香港に8年いた…
最近の香港の反政府デモのニュースは心が痛む…
昔…植民地だった頃の香港から仕事絡みで中国内地へもよく行った…

中国…とにかく広大な国土と膨大な数の人…人…人…

当時…香港人や中国人の友達も多かったけど色々不思議な事を見聞きしました…

知り合いの日本人女性が町でナンパされました…金持ちっぽい若い男が彼女の前でケントだかラークだかのアメリカのタバコの箱を開けると…
一口吸って足元にポトリ…また一本一口でポトリ…瞬く間に20本…彼の足元にはほとんど吸われてない吸殻の山…そして…「俺ってどう?」って感じのどや顔…
気味悪くなった彼女は「ごめんなさい」とその場を去ろうとすると…

「俺の鉄板成功率のナンパ法がなぜ通用しない?」みたいな唖然とした表情だったそうです。
「?」

同じ頃都会でレイバンのサングラスが大流行…彼らはサングラスのレンズに貼ってある丸いシールとぶら下がってる値札をそのままでかけるのがステイタスということで…
町を闊歩するオシャレな人々のサングラスにはシールと値札が付いたまま…という悪夢のようなニュース映像が世界に発信されました…

中国人…恐るべし…

中国人の友人が言いました…
「中国人はとにかくたくさんいる…そのほとんどは豚だが、たまに本物の龍が混じっている…それが中国人だ」

そんな中国は最近国際的にますます勢いづいてアメリカとタイマンはってる状態で映画界でもその存在感を良くも悪くも増大している感じ…

その中国映画界が誰が指示したか…「ハリウッドにひけをとらない戦争映画を作れ!」の号令のもと、金と弾薬に糸目をつけず作ったらしい映画がこれ…

「オペレーション:レッド・シー」

はっきり言って物凄いです…

こういう映画…今ハリウッドでは作れないでしょう…金と弾薬の問題ではなくあまりにも好戦的で「シャレにならん」国家高揚映画感…今の時代…ちょっとね…
今…ハリウッドが作っていいのは「バハールの涙」(ISと戦う女戦士の映画)みたいな映画だけ…

今の時代「シャレにならん」のはわかるけど「娯楽としての戦争映画」もたまには観たいよね…というエクスペンダブルズなおれたちのために作られたような映画です。

ベースに「プライベートライアン」「ブラックホークダウン」「ローンサバイバー」そしてありとあらゆる戦争映画のエッセンス…「アメリカン・スナイパー」(狙撃手)「ハートロッカー」(爆弾処理)「フューリー」(戦車戦)など…など…など…
ゾンビ兵士がでてこないのが不思議なくらい…

そしてどのシーンも気合い入れすぎだろう?というくらいの血と火薬の量!
爆発で手足を飛ばされた兵士が転がっている絵というのはよく見ますが…この映画の場合…それがいつまでたってもビクッビクッっと動いている…

もう映画一本分アクション観たな~と思ったのが始まって30分くらい…もうお腹いっぱいで休憩挟んだのが1時間くらい…

この映画143分ですよ!
熱が出そうになります…

どうしても中国とその軍隊そのものに拒否反応がある人(先日も中国空母が日本の領海を侵犯したとかなんとか…)以外で…映画なんだから反戦なんて辛気くさいこと言わず…エンターテイメント戦争映画が観たいんだ!という人には…
「オススメ!」

映画の最後に…
「世界中で紛争や災害による危険にさらされる中国人の保護・救出についてはこちらに…」
…と中国外務省のホームページかなんかの連絡先が出てビックリしました…
本気か?

この映画は中国人の龍ばかりを描いた映画ですが…豚どもが第三次世界大戦を起こしたりしないか心配になるくらい戦争上等の娯楽大作でした😸💦
NAOKI

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