ケントゥー

記憶にございません!のケントゥーのネタバレレビュー・内容・結末

記憶にございません!(2019年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

「一回自分も、自分の周りの人間関係も、全部リセットしたい」これまでの人生で失敗や辛いがあったときに、何度も考えたことだ。

史上最低の内閣総理大臣である中井貴一が、有権者に石をぶつけられ記憶を失い、逆境に立ち向かっていくコメディー映画。三谷幸喜作品としては、 笑い<感動 の比重だったように思う。
人格さえもリセットされたことによって、関わる人たち皆を変えていく。しかし、途中から記憶が戻っていたなんて、気づかなかった。
映画終盤に秘書が読み上げた小学校時代の作文を聞いてから、これまで総理として暴言を言い続けていたのも、不適切な行動をとっていたのも、それを辞めるチャンスをつかめなかったからだと気付いた。あんな大きな態度を見せていたのに、根はなんて小心者なのだろう。
そのネタバラシを経て2周目を観ると、色んなシーンの見え方が変わってくる。あとは、中井貴一がたまらなく可愛く見えてくる。笑

この映画を観て強く感じたのは、「変わろうと思ったときがチャンス」だ。周りからの評価が悪くても、自分がたまらなく嫌になっていても、勇気を出して変わる努力をすればきっと誰かが気づいてくれる。
(でもやっぱり、誰か僕に石ぶつけてくれないかなぁ)←小心者
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