長い人生の中で何度か恋をしたり付き合ったり結婚をしたりするけれど、やっぱり初恋って特別で一生忘れられないものですが、とくに男性は初恋に対する思い入れが女性より強いような気がします。
胸の中に好きな人や忘れられない人がいてもそれを秘めながら別な人と結婚する人がほとんどでしょうけど乙坂は初恋を貫きずっと独りだとしたらすごい思い入れですね。
岩井俊二監督はいつも容赦なく残酷な人生を描きます。
学校のマドンナで優等生で誰もが憧れる美咲にあんな人生を送らせる。
昔の香港のうらびれた街みたいなところにあるぼろアパートに住まわせて！
※でも優等生女子って不思議とああいうろくでもない？オトコに惹かれがちですが(笑)
あのろくでなし亭主は何なんですかね？
乙坂に対して「お前は美咲の人生に何の影響も与えていない」と言い放ち乙坂は何も言い返せなかったけど、あのろくでなし亭主は自分が何者でもないから美咲にああいう形で存在を刻みつけたんでしょうか、わかりませんが。
最後に卒業生代表で、はばたく未来についての答辞を読んだ美咲の輝きが切ない。
岩井俊二監督にありふれたハッピーエンドはなかなかないけれど今回はハッピーエンドの部類になるのかな。。
これを観て誰もが「Love letter」をかさねると思いますが今回の松たか子はLove letterの、大人になった樹(中山美穂)に雰囲気が似ているし、森七菜は高校生の樹(酒井美紀)に似ているなと思いました(^-^)
松たか子、広瀬すずはもちろん良かったけど、森七菜の女優としての才能もすごいと思った！
