だいき

ラストレターのだいきのレビュー・感想・評価

ラストレター(2020年製作の映画)
4.3
あなたの初恋は、どんなものでしたか?

広瀬すずと森菜々、実力派若手女優のWタッグが2世代を演じる「ラストレター」のレビューです。

舞台は宮城県仙台市泉区。季節は夏です。

裕里(松たか子)の姉の未咲が、亡くなる所から物語は始まります。裕里は高校の同窓会にて、当時学校のヒロインだった未咲と勘違いされてしまい、更に初恋の相手・鏡史郎(福山雅治)とも再会することに。裕里は未咲のふりをして、鏡史郎と文通をする様になり、その内のひとつの手紙が鮎美(広瀬すず)に届いてしまったことで、鮎美は鏡史郎(回想・神木隆之介)と未咲(回想・広瀬すず)、そして裕里(回想・森七菜)の学生時代の淡い初恋の思い出を辿りだす。。。
というストーリー。

思われた通り、ちょっとややこしいです。笑
松たか子の娘を森菜々、未咲の娘を広瀬すずが演じているのですが、松たか子と未咲の学生時代もこの2人が演じているのです。そのため、ややこしい。

それぞれの初恋が、手紙を巡って回想されていきます。甘酸っぱくもあり、切なくもある。終盤は思っていたより、重い展開もありましたが、とっても素敵な映画でした。

この映画を観終わった率直な感想ですが、手紙ってやっぱり良いですね。
今みたいに何でもすぐLINEとかで返信出来なかった当時は、手紙に想いを連ねていたんですよね。便利はよくないですが、素敵です。

廃れた高校を見て当時を思い出したり、初恋を思い出したり…映画を観た大人は懐かしさを感じずにはいられないのではないでしょうか。

そして、主演2人のビジュアルが爆発してる。
これだけで観る価値はあるレベルです。
特に森菜々の透明感が半端ない。演技力も高い2人なので、感動しました。
他キャストも何気に豪華でした。
庵野秀明の登場にはちょっと笑ってしまいました。

特筆すべきは、音楽がめちゃくちゃ良いです。小林武史さんが作られてるんですね。つい昔を思い返してしまいそうな、ノスタルジックな音楽で、大の好みでした。

夏の終わりに、青春、そして初恋を思い返してみてはいかがですか。

ストーリー: 4.1
構成: 4.0
演出: 4.4
映像: 4.5
音楽: 4.6
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