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ラストレターのkojikojiのレビュー・感想・評価

ラストレター(2020年製作の映画)
4.6
2020年 日本 監督:岩井俊二
キャスト:松たか子、広瀬すず、森七菜、福山雅治

 高校時代の淡い恋、すれ違う手紙の交換、その後の二人の運命、それぞれのキャストが二重に重なる面白さ、展開が飽きさせません。面白いし、考えさせられる。広瀬すずの魅力もよくわかりました。

 姉の葬儀に参列した裕里(松たか子、森七菜)は、亡き姉(広瀬すず)のもとに同窓会の案内が届いていたことを知ります。姉の死を知らせに同窓会に出席した彼女は、姉と間違われ、そこで初恋の相手(福山雅治)と再会します。人違いであることを言い出せず、小説家となった彼と手紙のやり取りを始めます。

 高校時代の恋愛を思い出しますよ。忘れていたいろいろな思いを。たぶん。この思いはなんとも言えません。
 一途な恋に、彼女の夫役の豊川悦司が冷や水をかけます。それがなるほどと納得させられる言葉です。岩井監督はずっとそのことを考えていたんでしょうね。想像だけでは出てきませんよこの言葉。すごくリアリティがある。理屈を捏ね回した言葉ではない気がします。私は、映画全体でこの言葉が一番こたえました。
 恋をし、一途に思い続けることと人生に関わる責任とは全然違うということ。本当に思い続けるならその責任を取らなけれぼならない。
どんな言葉かは観て下さい。
また、ベスト10が入れ替わりました。

#2022-241
死ぬまでに観たい映画ベスト1000-89
 
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